The WAREHOUSE

Year: 2018

The WAREHOUSEは、羽田国際空港の南西、多摩川の対岸に位置する。
ここはかつてのいすゞ自動車の工場跡地であり、日本の高度成長期を支えた京浜工場地帯の上に立つ。The WAREHOUSEのデザインはその名の通り、土地の持つ記憶から工場や倉庫のようなインダストリアルなデザインでまとめている。フルスケルトンの空間に、エントランスロビー、カフェ、コワークエリアといった様々な機能を持たせ、開放感のある中で利用者がそれぞれの時間を過ごし、それが一つのコミュニティーを形成するよう意図している。1F奥にあるカフェでは、サイクリング、リバーアクティビティなどを中心としたイベントが開催されており、研究者や地域の方々の交流の場として賑わいが創出され始めている。
2020年には、目前に橋がかかり、空港まで歩いて行けるようになる。ここが日本の玄関のひとつとして、世界と地域の新しいコミュニティ拠点となりうるホテルを目指した。

The WAREHOUSE sits on the south shoreline opposite from the Haneda International Airport on the Tama River. The site was formerly part of Isuzu Motors, a highly established Japanese company that was a top manufacturer of the Keihin Industry. The design incorporates memories of the site by creating an industrial feel to the project with factory and warehouse elements.The full skeleton building holds a number of functions from an entrance lobby, café and co-work area. Within the single, wide-expansive interior, users relax at their own pace. Its singularity also intends to form a single community around the users. In the recesses of the first floor, there is a café that holds events around cycling and river activities. The cafe becomes a place for a bustling activity for researches and locals to interact.By the year 2020, a bridge will be built connecting Haneda Airport with pedestrian access. Furthermore, continuing development in King Skyfront will position the hotel to connect global and local people together into a new community.

Program
ホテル、コワーキングスペース、ライフスタイルストア
Structure
RC構造
Scale
7,543㎡
Contents
建築企画設計・デザイン監修、内装デザイン・設計
Location
神奈川県川崎市
Project Team
企画プロデュース:
Hideto Irikawa iRIKAWA&Partner's
コミュニケーションデザイン:
Centro inc.
撮影:
Nacasa & Partners Inc.

Case Study

開発計画:「キングスカイフロント」A街区の開発

神奈川県・川崎の殿町で開発が進められている「キングスカイフロント」エリア。延べ40haに及ぶ敷地に、世界中から研究機関や医療・薬品メーカーを集め、医療や福祉、環境などの分野における国際戦略拠点として新産業を創出する。その一角約4.5haの土地「A街区」は大和ハウス工業による開発が進められており、今回のプロジェクトはこのA街区に「賑わい・交流」を創生する
商業施設、ホテルを建設するというものであった。弊社は土地の開発にあたり、土地利用計画からガイドラインの作成、
「The WAREHOUSE」の内装設計を担当した。

  • 川崎市殿町の計画地

コンセプト:賑わいの創出

世界中から訪れる多くの人を受け入れる施設が必要なため、ホテルを作って欲しいという川崎市からの要望に応え、
羽田空港の目前という立地を活かした「グローバル」な環境と、元々この地で住む方の交流の場となるような
「ローカル」な目線が必要であり、この二つを併せ持つ「グローカル」な文化の発信基地となることをコンセプトに計画を進めた。

デザインコンセプト:土地の記憶を受け継ぐ

日本の高度経済成長の重要な担い手となった「京浜工業地帯」。この地はかつてのいすゞ工場跡地に位置する。土地の持つ記憶から、工場や倉庫のようなインダストリアルなデザインでまとめている。
フルスケルトンの空間に、エントランスロビー、カフェ、コワークエリアといった様々な機能を持たせ、開放感のある空間で利用者がそれぞれの時間を過ごし、それが一つのコミュニティを形成するよう意図している。

地域コミュニティの発展

The WAREHOUSEは羽田国際空港の対岸、多摩川の沿岸に位置し、周辺にはサイクリングロードや公園など、
川崎=工場地帯 という印象を払拭する自然環境の豊かな土地である。The WAREHOUSE内にあるライフスタイルストア 『TREX KAWASAKI』『RIVER CAFE』では、多摩川を利用したリバーアクティビティやサイクリング、ヨガのイベント、LIVEなど、地域のコミュニティを巻き込み、多様なアクティビティを発信する場所となっている。