FUJI SASH

Year: 2020

Program
ショールーム
Location
千葉県市原市
Project Team
撮影:
矢野紀行写真事務所 

Case Study

不二サッシは、1930年に鋼製建具の製造販売から始まり、2020年には創業90周年を迎えました。
1957年に、日本で初のアルミサッシを導入し、その後もアルミカーテンウォールなど、ファサードを構成する重要な要素として建築に携わってきました。
KA&Aでは、建築家としての目線から「サッシと照明を融合させ、どのような製品を開発していけば良いか?」という意見交換を行い、
コンサルとして商品開発に参加させて頂いています。

i-v PENDANT LIGHT

ミラノサローネ2015出展。アルミ無垢材による照明のデザインを致しました。
Invisible-visible
極限まで薄く仕上げられた照明は、空間に溶け込み、光だけが浮遊する。そこに何が存在しているのか。
可視/不可視な状況が生まれる。厚さ8mm、長さ1880mmのアルミフレーム、
ペンダントライト。

  • 2015年グッドデザイン賞受賞

  • KA&Aで設計をしたMEToA銀座(東京都・銀座)三菱電機ショールームにて採用致しました。

ALBEAM L-Draw

サッシの基本機能であるガラスを留めるという事以外に、照明の配線ダクトのような機能を持たせる事で、サッシの新しい価値を創造している。取付け可能な照明は、様々なパターンを構成でき、デザイナーが自由に組合せられるシステムとなっている。その照明効果は、サッシ自体の昼と夜の印象を大きく変えつつ、天井照明や足元灯などの代わりとしても代用する事ができる。このサッシは、照明設計の一部として使う事が可能である。

サッシ側からショーウィンドウ内の照明演出をすることも可能。配線をサッシ内に収めることで、自由な位置に幾つでもスポットライトを配置することができる。
2016年グッドデザイン賞受賞。

カタログの監修

不二サッシのアルミ素材と照明を融合させた開発商品『ALBEAM SYSTEM』のカタログ製作にブランディング・ネーミングの整理・基本構成など担当させて頂いております。

グラフィックはCentro.incで担当して頂きました。

不二サッシ千葉工場 ショールーム設計

不二サッシの過去から未来に続く製品や施工事例を展示したショールームを設計。
京葉工業地帯に立地する不二サッシの千葉工場は、不二サッシグループにとって国内最大級の生産拠点です。ここにショールームが新たにつくり上げられ、「FACING ROOM」と名付けられました。

FACINGとは、壁などの化粧仕上げを意味し、不二サッシで発刊した写真集の名前にもなっていたことからこの名を引き継ぎました。
ショールームは3部構成となり「不二サッシの歴史展示」「基幹商品展示」「建材と照明を融合した光建材展示」のゾーンを体感して頂けます。

不二サッシ 千葉工場
千葉県市原市八幡海岸通 13 不二サッシ株式会社千葉事業所内<予約制>

2020年には、不二サッシ千葉工場ショールームの増床を設計致しました。

不二サッシは、長年の建材技術のノウハウを活かして、小スペースでの意匠照明の設置、施工の省力化やコスト削減などを目的に、光壁や見切り材一体型のスリット間接照明など、内装用の光建材を新たに開発しています。

それら新商品の展示スペースを、既存のショールームの奥につくりました。

内装用建材であることから、室内空間をつくり、訪れた方たちのイマジネーションを刺激するような、可能性を感じるデザインというものをキーワードとし、様々な視点で製品を体験できるブースとなっています。
また、あえて一部下地を見せるようなデザインとしたことで、施工の手順などを確認することができ、創造性と機能性を併せ持つ展示空間となりました。